日本の近代玩具の歴史

歴史上日本古来から、駒や手毬、折紙といったものは存在しますが、現在のように欧米のものが日本に入ってきたのは明治初期のことです。当時の玩具の素材は、ブリキのものが主流で、欧米から輸入されたものでした。

その後、明治18年にはトランプが発売されたのです。それまでの日本の歴史的なカードゲームは花札やカブ札といったもので、どちらかというと賭博に使用されることが多くあまり家庭の玩具という認識はありませんでした。

また元々あった将棋の変化版、軍人将棋、行軍将棋と呼ばれるものが、戦時中だった大正後期から昭和初期にかけ大流行しました。この戦争を反映した歴史的な将棋は名前だけは聞いたことがありますが、見たことがなく、1970年代頃に消滅したとされています。

また女の子用のものとしては、歌にもなったように、セルロイド製の人形が大正時代から昭和初期に作られていました。大変愛されたセルロイド製のお人形ですが、現在ではその可燃性の高さから人形の素材としては使わなくなっていきました。

昭和に入ると、海外からのキャラクターではなく、日本のアニメなどのキャラクターの製品が多く販売されるようになります。

だんだんと日本独自の玩具の開発も進み、女の子用にはミルクのみ人形や、日本発のキャラクターを用いた着せ替え人形などが発売され大人気になりました。
男の子用には野球が出来るボードゲームやミニュチュアのレーシングカーなどが人気でした。現代でもミニュチュアカーをコレクションしている男性が多くいます。

その後昭和58年には家庭で出来るコンピューターゲーム機が発売され、現在も日本は次々とゲーム機を開発販売しています。