玩具の歴史とその起源について

おもちゃを人類が発明したのはかなり古く、有史以前から存在したといわれている。

当初から子供の物ではなく、祭儀用の物が発展したのがその起源ともみられ、たとえば人形の歴史では、土偶やミニチュアから、人や動物などをかたどった玩具へと変化していったという説がある。

棒きれを振り回していた子供たちが、それで工作したり、大人の真似事をするうえで必要な道具を作ることが多々あり、今で言う知育トイのような役割を、先史の玩具は担っていたと思われる。

今でいう小学校における工作の時間の、考える、切る、削る。このような工程を、おもちゃの制作や遊びながら学んでいるために、子供の知能は発達していくからだ。

江戸時代、日本はからくり人形や、ぜんまいなどの精密機械すらもおもちゃとして一般的に普及していた時代もあった。

いっぽうパリでは人形専門店も小説の中に登場したことからすでに人形は流通したことが伺え、さらに革命前後には処刑道具であったギロチンの模型もよく売られていたという。 子供達は、当時の流行のおもちゃを誰もが欲しがるものだが、これも例外ではなかった。

近代になり、産業革命によっておもちゃに使われる素材も木からブリキ、プラスティックへと変化し、工場の近代化、印刷技術の向上によって大量生産が可能となった。それと同時に、強度や精密さも問われるようになってきた。

それと同時に、大人層へのマーケティングを絞ったおもちゃなども登場し、誰もが童心にかえれるようなおもちゃの開発も日日、行われているという。玩具の可能性は、まだ未知数である。